- 暗号資産のスプレッドについて詳しく知りたい人
- スプレッドが広くなる理由を知ったうえで、スプレッドを抑えるコツを知りたい人
- はじめて暗号資産を利用するにあたって、できるだけ損をしたくない人
私は
「そもそもスプレッドって何?」
「狭い・広いっていわれているのも意味が分からない」
くらいの完全初心者から暗号資産を始めました。
そんな私でも、現在は5つの暗号資産取引所で口座を開設し、その経験をもとにこの記事を執筆しています。
暗号資産のスプレッドをきちんと理解すれば、よりお得に暗号資産の取り引きができるようになります。
まずは、暗号資産のスプレッドとはどんなものなのかを紹介するので、ぜひ読み進めてください。
暗号資産のスプレッドとは「販売所での取引で発生する実質的な手数料」
暗号資産のスプレッドとは、販売所での取引の際に暗号資産取引所に支払うコスト(実質的な手数料)です。
手数料が高いと支払いが増えるので、その分損になります。
スプレッドについて正しい知識を身につけるためにも、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- スプレッドの計算方法
- スプレッドと取引手数料の違い
- スプレッドが発生する理由
- スプレッドは変動する
- スプレッドが広くなる状況
①スプレッドの計算方法
暗号資産のスプレッドは、以下の計算式で表されます。
スプレッド=暗号資産を買うときの価格-暗号資産を売るときの価格
このように、スプレッドは買値と売値の差額なので、手数料のように「安い・高い」ではなくて「狭い・広い」とあらわされます。
つまり、スプレッドが広い=手数料が高いということです。
ここでは、例としてCoincheck(コインチェック)のビットコインのスプレッドを見てみましょう。
まずは買値。
次に売値。
この差額がスプレッドなので、1ビットコインのスプレッド(2023年9月4日21時時点)はこんな感じ。
3910500円-3680000円=230500円
暗号資産の売買で利益を得るには、買った値段よりも高く売るのが必須。
スプレッドが広いとその分値上がりするまでに時間がかかりますし、下落して損をするリスクも高まります。
なので、スプレッドは狭い方が利益を得やすいと言えるのです。
②販売所のスプレッドと取引所の取引手数料の違い
暗号資産の売買を行うには、販売所か取引所のどちらかを利用する必要があり、それぞれ手数料がかかります。
- 販売所:スプレッド
- 取引所:取引手数料
このように名前が違うだけで、暗号資産取引所に支払うものという点では同じです。
ただし、一般的に取引所の手数料より販売所のスプレッドの方が高くなる傾向にあります。
この理由は、次に解説しますね。
販売所と取引所の違いについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください!
③スプレッドが発生する理由
スプレッドは、暗号資産取引所の収益となります。
暗号資産取引所の立場で考えると、相場より高く売って安く買うことで収益を確保したいところ。
そのため、以下のようにスプレッドが発生するのです。
暗号資産取引所が売る価格=ユーザーが購入するときの価格:相場より高い
暗号資産取引所が買う価格=ユーザーが売却するときの価格:相場より低い
取引所での取引手数料は無料としている暗号資産取引所も多いですが、スプレッドは暗号資産取引所の収益源でもあるため、無料となることはありません。
できるだけ手数料を支払わないようにするには、販売所ではなく取引所を利用した方が良いということです。
④スプレッドは変動する
暗号資産のスプレッドは、一定ではありません。
時間帯や銘柄、暗号資産取引所において常に変動しています。
そのため最安で取引したい場合は、暗号資産の取引を行うたびにチェックが必要です。
⑤スプレッドが広くなる状況
暗号資産を売りたい人と買いたい人のバランスが崩れると、スプレッドが広がりやすくなります。
具体的には、以下のような状況です。
- 取引所の流動性が低い
- 暗号資産の価格変動が大きい
スプレッドが広い状況では、焦って売買をしても利益を得られない可能性が高いです。
こんなときは、様子を見るのも1つの手です。
スプレッド(手数料)を抑える5つのコツ
ここまでを読んで、大体スプレッドについて理解できたのではないでしょうか?
実質的な手数料であるスプレッドは、暗号資産の取引で利益を得るためにもできれば払いたくないもの。
この章では、スプレッドを抑える5つのコツを紹介します。
- 取引所を利用する
- ユーザーの多い取引所・人気の銘柄を取引する
- スプレッドが広くなりがちなタイミングを避ける
- 頻繁に売買しない
- 複数の取引所を比較する
ここで紹介するコツを実践すれば、同じ金額でより多くの暗号資産を取引できます。
①取引所を利用する
上記でも説明した通り、取引所を利用すればスプレッドはかかりません。
取引手数料はかかりますが、スプレッドと比較するとかなり少額なところが多いです。
さらに取引所を利用した場合は、手数料を払うのではなくもらえる可能性もあるから驚き。
ただし、アルトコインは販売所でしか取り扱っていないところもあるので、あなたが取引したい暗号資産が取引所で売買できるか事前に確認しましょう。
②ユーザーの多い取引所・人気の銘柄を取引する
流動性が高い=取引が活発に行われている取引所では、スプレッドが狭くなる傾向にあります。
そのため、ユーザーが多い取引所で取引量の多い人気の銘柄を取引すればスプレッドを抑えることにつながるでしょう。
③スプレッドが広くなりがちなタイミングを避ける
スプレッドが広くなるタイミングは、以下のとおり。
- 世界的に重要なニュースや発表があった時
- 影響力のある人物による発信があった時
- 取引量の少ない時間帯(深夜~早朝)
このタイミングで売買すると、通常よりも多くの手数料を払う可能性があります。
特に理由がなければ、スプレッドが広いときの取引を控えることをおすすめします。
④頻繁に売買しない
スプレッドを抑えるには、頻繁に取引しないことも重要です。
暗号資産を売買するたびにスプレッドはかかるので、その頻度が少なければ必然的に支払う手数料が少なくなります。
短期で取引するのではなく、中期~長期で取引を行うと良いでしょう。
⑤複数の暗号資産取引所を比較する
複数の暗号資産取引所に登録して比較すれば、1番狭いスプレッドの取引所を見つけられます。
逆に1つだけしか登録していないと、その暗号資産取引所のスプレッドが狭いか広いか判断できません。
そこで、次の章ではスプレッドを比較するうえで重要なポイントと比較した例を紹介します。
参考にしてみてください。
【大手4社】ビットコインのスプレッド比較
変動する暗号資産のスプレッドをより正確に比較するには、次の3つの条件をできるだけそろえることが重要です。
- 販売所
- 銘柄
- 時間
ここでは、例として大手4社のビットコインのスプレッドを比較しました。
暗号資産取引所 | スプレッド |
bitFlyer | 903 |
Coincheck | 846 |
bitbank | 1 |
GMOコイン | 2324 |
桁が違うこともあるから、暗号資産取引所選びは大事ですね。
まとめ:損しないためにもスプレッドを抑えて暗号資産を取引しよう
暗号資産のスプレッドとは「販売所での取引で発生する実質的な手数料」のことでした。
最後に、この記事で紹介したスプレッドを抑える5つのコツをおさらいしておきます。
- 取引所を利用する
- ユーザーの多い取引所・人気の銘柄を取引する
- スプレッドが広くなりがちなタイミングを避ける
- 頻繁に売買しない
- 複数の取引所を比較する
ここまで読んだあなたは、暗号資産のスプレッドについて理解できたはず。
スプレッドを抑えるコツを理解したうえで、最適な場所で暗号資産を売買しましょう。
Coincheckはユーザー数が多く、取引所でビットコインを売買する場合は手数料がかかりません。
これを機に、ぜひ下のボタンから口座を開設してみてください!
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