- 販売所と取引所の違いを詳しく知りたい人
- 販売所・取引所それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ったうえで、どちらを利用するか決めたい人
- はじめて暗号資産(仮想通貨)を利用するにあたって、できるだけ損をしたくない人
私は
「そもそも販売所や取引所が何なのか分からない」
といった完全初心者から暗号資産を始めました。
そんな私でも、ネットや書籍で勉強し、現在は5つの暗号資産取引所で口座を開設した経験をもとにこの記事を執筆しています。
暗号資産の販売所と取引所の違いを理解すれば、どちらを利用するべきか自分で判断できます。
まずは、暗号資産取引所とはどんなものなのかを紹介するので、ぜひ読み進めてください。
暗号資産取引所とは暗号資産を売買できる場所
暗号資産取引所とは、次のような暗号資産に関わるサービスを提供している場所です。
- 売買
- 口座の管理
- 日本円への換金
そして、多くの暗号資産取引所には、暗号資産の売買ができる「販売所」と「取引所」があります。
ほかのサイトで
初心者には販売所の利用がおすすめ!
いやいや、手数料がかからない取引所が断然おすすめ!
などと書かれているのを見た方も多いことでしょう。
それを見て「結局どっちが良いのか分からない」という方のために、まずは販売所と取引所がどんなところなのか、サクッと見ていきます。
販売所
販売所は、暗号資産取引所とユーザー(暗号資産の売買がしたいあなた)が取引をする場所です。
販売所では、暗号資産取引所が決めた値段で売買ができます。
暗号資産の購入という点で考えると、お店から買うのと同じ感じだから、販売所はイメージ的に”スーパーマーケット”ってところですね。
取引所
一方取引所は、ユーザー同士が売買する場所です。
暗号資産を売りたいユーザーと買いたいユーザーの値段が一致すれば、取引が成立します。
暗号資産取引所は場所を提供しているだけで、ユーザー同士が自由に値段を決めて取引できるという点を考えると、取引所はイメージ的に”暗号資産専門のフリーマーケット”ってところですね。
販売所と取引所における5つの違い
ざっくり販売所と取引所について理解したうえで、この章ではいよいよ、それぞれの違いについて解説していきます。
表にまとめるとこんな感じ。
販売所 | 取引所 | |
取引する相手 | 暗号資産取引所 | ユーザー |
手数料(スプレッド) | スプレッドが広い | 取引手数料が安い |
取引の成立しやすや | すぐに取引できる | 取引できないこともある |
取り扱い銘柄数 | 多い | 少ない |
売買のしやすさ | 簡単 | 比較的難しい |
メリット・デメリットも含めて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
①取引する相手
販売所と取引所における1つ目の違いは、上記でも説明した通り取引をする相手です。
販売所では暗号資産取引所であるのに対し、取引所はユーザーが取引相手になります。
「取引所は個人相手だから、なんだか不安」という方もいるかもしれませんが、暗号資産取引所が仲介してくれるので問題ありません。
②手数料(スプレッド)
販売所と取引所における2つ目の違いは、暗号資産の売買の際にかかる手数料です。
販売所では「取引手数料無料」となっているところが多いですが、実際にはスプレッドがかかります。
スプレッドとは売値と買値の差額のことで、暗号資産取引所の収入源です。
そのため暗号資産取引所はある程度の収入を確保するべく、本来の値段より、購入価格は高く売却価格は安く設定します。
スーパーでいうと、利益を大きくするために商品を安く仕入れて高く売るのと同じイメージです。
つまり
スプレッドが広い=本来の値段とかけ離れている=余計な手数料がかかる
ということです。
一方、取引所で売買をする際には手数料がかかります。
フリーマーケットでいうと、場所代を支払うイメージ。
多くの暗号資産取引所では、取引金額の何パーセントと設定されています。
販売所のスプレッドは暗号資産取引所や銘柄、時間によっても異なりますが、取引所の手数料に比べて高い傾向にあります。
③取引の成立しやすさ
販売所と取引所における3つ目の違いは、取引の成立しやすさです。
たとえばスーパーに行くと、値段が決められた商品が置いてあるので、欲しい商品があればすぐに買えます。
同じように、販売所では取引が成立しやすいです。
逆に、取引所では、売りたい値段と買いたい値段が一致しないと取引が成立しません。
あなたがいくら500円でビットコインを買いたいと思っても、500円で売りたい人がいなければ、500円ではビットコインを買えないのです。
なお、取引の成立しやすさは、暗号資産取引所を利用するユーザーの数や銘柄の人気度にも影響されます。
ユーザーの数が多いほど、銘柄が人気であるほど、売りたい人と買いたい人が多く存在するということになるので、その分取引が成立しやすくなります。
つまり、利用しているユーザーが多く、ビットコインやイーサリアムなどの人気の銘柄を売買するときは、取引所であっても取引が成立しにくいと感じることは少ないでしょう。
④取り扱い銘柄数
販売所と取引所における4つ目の違いは、取引できる暗号資産の数です。
取り扱っている銘柄数は、取引所より販売所の方が多いケースがほとんど。
とはいえ、販売所だからどんな暗号資産でも買えるということはありません。
取引所でしか扱っていない銘柄もありますし、取り扱っている銘柄数も暗号資産取引所によってさまざまです。
具体的な銘柄数はこんな感じ。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
bitFlyer | 22 | 1(ビットコインのみ) |
Coincheck | 26 | 1(ビットコインのみ) |
DMM Bitcoin | 31 | 31 |
基本的に、知名度の高いビットコインは販売所と取引所のどちらでも取引できるところが多いです。
一方アルトコインは、取引所では取り扱っていないことも。
口座を開設する前に、お目当ての暗号資産が取り扱われているか事前に確認しましょう。
⑤売買のしやすさ
販売所と取引所における5つ目の違いは、売買のしやすさです。
販売所で暗号資産を売買するには、金額(日本円)や数量を入力して「売る」または「買う」をタップすれば簡単に売買できます。
ネットショップと同じようにできるので、感覚的に分かりやすく、ミスなく売買できるでしょう。
対する取引所の操作もそれほど難しくありませんが、板と呼ばれる売り注文・買い注文の価格一覧表の見方や指値注文のやり方などを理解しておく必要があります。
そのため、販売所に比べると複雑で難しいと感じる方もいるのです。
指値注文とは、「この値段でこれだけ買いたい」「この値段でこれだけ売りたい」というように取引したい暗号資産の価格と数量を指定して予約しておく方法です。
予約した以下または以上の値段にならないと取引できないので、今すぐ売買したい人には向いていませんが、希望の価格で売買したい人にはおすすめです。
販売所と取引所、選び方の基準を紹介
上記で販売所と取引所の違いについて説明しましたが、
結局どっちを選んだら良いの?
という方のために、ここでは選び方の基準を紹介します。
自分に合った場所はどちらなのか考えてみてください。
販売所の利用が向いている人の特徴
販売所の利用が向いている人の特徴は、以下の3つです。
- 初心者で、難しい操作やチャートを見るのが苦手
- 暗号資産の売買に時間をかけたくない
- ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな暗号資産以外も売買したい
取引所の利用が向いている人の特徴
取引所の利用が向いている人の特徴は、以下の3つです。
- 暗号資産の取引に慣れている
- とにかく手数料を抑えたい
- 今のところ、ビットコイン以外に興味がない
初心者のうちは販売所を利用して、慣れてきたら取引所を使うのもアリです!
【まとめ】販売所と取引所の違いを知り、自分に合ったところで暗号資産を売買しよう!
販売所と取引所の違いは、以下の5つでした。
- 取引する相手
- 手数料(スプレッド)
- 取引の成立しやすさ
- 取り扱い銘柄数
- 売買のしやすさ
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
≪販売所を利用するメリット≫
- 初心者でも取引しやすい
- すぐに少額から暗号資産を売買できる
- 取り扱い銘柄数が比較的多い
≪販売所を利用するデメリット≫
- スプレッド(手数料)が高い
≪取引所を利用するメリット≫
- 手数料を抑えられる
≪取引所を利用するデメリット≫
- 取引が成立しない可能性がある
- 取引が少し難しい
- 取り扱い銘柄数が比較的少ない
ここまで読んだあなたは、販売所と取引所の違いについて理解できたはず。
それぞれの強み・弱みを理解したうえで、最適な場所で暗号資産を売買しましょう!
Coincheck(コインチェック)はサイトが使いやすく、ビットコインの売買であれば販売所と取引所のどちらも利用できます。
これを機に、ぜひ下のボタンから口座を開設してみてください!
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